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2020年6月21日 (日)

レファレンス再考

    山田洋次が選んだ日本の名作100本で吉村公三郎の「安城家の舞踏会」(1947)を録画しておいた。チェホフの「桜の園」みたいで意外とよかった。この映画には小さな思い出がある。もちろん上映当時に見たわけではない。若い頃、レファレンスで「安城家の舞踏会という古い映画のあら筋や出演者のリストのようなものが見たい」という簡単な相談を受けたことがある。いまならネットや本でも簡単に調べられるのだが、当時はそうした基礎的なデータがなかなか入手困難だった。利用者本位の新しい図書館活動として、レファレンス・ワークが普及していくためにはツールの整備が不可欠だった。そのためには解決しなければならない問題がたくさんあった。日本図書館協会が刊行している図書館の仕事シリーズ「レファレンス・ワーク」を職員全員で夜に勉強会するということからスタートした。なつかしい思い出を書いてしまった。自分がなぜブログを書くのか。それはレファレンス質問記録票を残すことができなかったという悔いが根底にあるのかもしれない。映画「天使がいる図書館」にはレファレンスの説明が何度も出てくる。しかしなかなか図書館の仕事を正しく伝えることはむずかしい。刑事や看護師などの映画やドラマならたくさんあるのに司書は少ない。「さらならコロンバス」は若い司書の苦悩をテーマにしている。「パブリック図書館の奇跡」では新しい図書館の役割をテーマにしている。

 

 

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