リリー・マルレーン
1939年、歌手ララ・アンデルセンはミュンヘンのキャバレーに出演していたとき1つの歌に出会った。ハンス・ライブの詩にノルベルト・シュルツェが曲をつけた歌「リリー・マルレーン」である。ララはこの曲をレコーディングするが、当時は約700枚がリリースされただけであり、60枚しか売れなかった。しかし店員がドイツ軍の前線慰問用レコードの中に2枚紛れ込ませて、それが1941年の秋に初めて流され、以後放送で繰り返しかけられて、兵士たちに熱烈に愛される歌となった。やがて戦線を越えてイギリス兵もアメリカ兵もその歌をくちずさむようになった。
一般にはマレーネー・デートリッヒ(1944年録音)の持ち歌として知られている。1970年大阪万国博覧会でも彼女はこの歌を歌った。日本語訳詩では加藤登紀子、梓みちよが広く知られる。他に淡谷のり子、鮫島有美子、麻美れい、木の実ナナが歌っている。最近、キム・ヨンジャがステージでよく歌う。
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