未だ人物叢書に吉田松陰がないのが不思議だ!?
人物叢書とは吉川弘文館より刊行されている日本史上の人物の伝記シリーズ。1958年の「明智光秀」以来、2020年4月には300冊(続巻中)が世に出ているが、日本人だけが対象ではなく、鑑真、シーボルト、ハリス、ジョセフ・ヒコ、ヘボンといった外国人もある。没年順に並べると、日本武尊のような伝説上の英雄が一番古く、八木・宇田アンテナを発明した八木秀次(1886-1976)が一番新しい人物である。図書館員経験で語ると、人物叢書は続刊中なので、検索せずに書庫に入って探してもない場合がよくある。徳川家康や豊臣秀吉はいまだなく、織田信長が2012年にようやく刊行された。未だ刊行されていない人物には、空海、源頼朝、上杉謙信、吉田松陰、坂本龍馬、伊藤博文、夏目漱石、森鷗外、田中正造、山本五十六、吉田茂など著名人が多い。営業面を考えれば、これら売れ筋の人物を続々を刊行すればよいと思うのだが・・・。大河ドラマ「花燃ゆ」にあわせて発売すれば売上は伸びたはずだが、井上勲は遅筆で間に合わなかったのか真相は謎である。
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