無料ブログはココログ

« 世界女優史 バーバラ・スタンウィック | トップページ | 五・一五事件 »

2020年5月14日 (木)

フルネームで覚える外国人名

200pxmatthew_calbraith_perry    幕末に艦隊を率いて鎖国の日本に来航し、開国に成功した米国のペリーの名前は日本人なら知らない人はいない。しかしフルネームで言えるだろうか。マシュー・カルブレイス・ペリーというが、フルネームで覚えている人は意外と少ない。「ヘボン」と聞けば、誰しも「ローマ字」を思いうかべるであろう。正しくは「ヘプバーン」と表記すべきだが、当時の日本人にはヘボンと聞えたらしく、一般に今でもヘボンで通用している。しかし「ジェームス・カーチス・ヘボン」とフルネームを言える人は少ない。幕末に西洋医学を伝えたシーボルトもしかり。フィリップ・フランツ・バルタザール・フォン・シーボルトである。WHOの事務局長テドロスもフルネームでは覚えにくい名前である。正式にはテドロス・アダムノ・ゲブレイェソス。

 

    これは学校教育と関係していて、外国人名は試験などではフルネームまで覚えることを求めていない。おそらく暗記事項の負担を考えて、フルネームの暗記は必要なし、というのが明治以来の伝統である。しかしこれは初学者であればよいが、歴史を専門に学ぶ者にとっては大きなツケがまわってくる。19世紀オペラの作曲家リヒャルト・ワーグナー、ジュゼッペ・ヴェルディはフルで言えるが、ロッシーニのフルネームが言えるだろうか(ジョアキーノ・ロッシーニ)。チェンバレンなどジョゼフ、オースティン、ネヴィルなど注意深く区別する必要が生じてくる。将来歴史家になりたいなら、やはり若いうちからフルネームで覚えておく習慣をつけてやくのがよい。

 

« 世界女優史 バーバラ・スタンウィック | トップページ | 五・一五事件 »

人国記」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 世界女優史 バーバラ・スタンウィック | トップページ | 五・一五事件 »

最近のトラックバック

2020年9月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30