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2020年5月14日 (木)

世界女優史 バーバラ・スタンウィック

Photo 「希望の星」(23歳ころのバーバラ・スタンウィック)

 

 BSプレミアム「深夜の告白」(1944)を観る。バーバラ・スタンウィック37歳の作品。戦時中の映画だが、食品店のシーンで缶詰や食料品が山積みされている。日本との物量の差がはっきりとして驚いた。 バーバラ・スタンウィック(1907-1990)は5歳で孤児となり、10代から様々な職業に就いた。やがてコーラスガールとして認められ、20歳で映画デビュー。「ステラ・ダラス」「教授と美女」「深夜の告白」「私は殺される」で4度アカデミー賞にノミネートされるが受賞には至らず。フランク・キャプラ監督の「群衆」(1941)ではゲーリー・クーパーを架空の自殺志願者に仕立て上げる元気な婦人記者を好演している。キャプラとはこのほかに「希望の星」「奇蹟の処女」「たそがれの女」など名作がある。「夜の看護婦」(1931)ではクラーク・ゲイブルと共演。ゲイブルはそのころまだキャスティングの順位が5番目くらいだったけど、バーバラはいい男を発見するのがうまい。二枚目のロバート・テイラーと結婚。それからウィリアム・ホールデンを映画に入れたのも彼女。悪女役を得意としながらも人柄の良さで多くのアメリカ人に愛された女優である。名脚本家ハーマン・マンキウィッツは「バーバラと結婚して、バラを植えこんだ丘の小さな家に住む。疲れきって仕事から帰ると、焼き上げたばかりのアップルパイを手に迎えてくれる。それが男の夢だね」といったのは有名。

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