無料ブログはココログ

« シャーリー・ナイトさん死去 | トップページ | パチンコ物語 »

2020年4月24日 (金)

有為(うい)と無為(むい)

 「先のことは誰にもわからない」予測不能の出来事が起こっている。一年前の今頃、東京五輪の準備を行い、みんなが会社や学校にあたりまえのように社会生活を営んでいた。だれが緊急事態宣言を予測しただろうか。評論家や専門家がテレビで後知恵の解説をしている。政治家も大学教授も実はこの世の先は誰も知らない。自分がいつ死ぬかも知らないで偉そうなことを言っている。新語を使って、国民を絶えずリードしようとするが、有為はむなしくすべて失敗に終わる。有為は為、すなわち為作を有するという意味であり、為作とは生じたり、住したり、衰えたり、滅したりする生減変化の四祖をさし、この生減変化の四相の現象を有するものが有為である。これに対して無為はその四相の現象を有しない常住不変のものである。この有為、無為の区別は、あらゆる存在における生減変化するものと生減変化しない常住不変のものとの区別といえよう。仏教の世界では、有為は有為転変の迷苦の世界であり、無為は迷苦を滅尽した常寂の世界である。したがって無為は理想の世界ともいえる。また無為は老子のように無為自然の意味にも解される。「聖人の治は為すこと無きにあり」とあるように作為に対して無為を優先している。このように無は有に対して優越性がある。万物は無から有になる。「無は有に先行する」(nothing before something)という言葉がある。図書目録や辞書の見出し語の配列の原則である(例えば「哲学」は「哲学史」より前にくる)絵画や写真においても無は有に優先する。例えば、下図の同じ長さのポールを比較したとき、有限性のポールより、無限性のポールのほうが長くみえる。

 

Tony20feher20the20nothing20before20


Feher_580

« シャーリー・ナイトさん死去 | トップページ | パチンコ物語 »

ことば」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« シャーリー・ナイトさん死去 | トップページ | パチンコ物語 »

最近のトラックバック

2020年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31