殺人鬼女べラ
アメリカ、インディアナ州のラ・ポーテという小さな村で、大農場を経営する美しい未亡人がいた。名前をべラ・ガニス(1859-1908)といい資産家で孤児院に寄付をする近所でも評判の美人だった。1908年4月28日、ガニス農場で火事が起こり、べラ未亡人と3人の子供の焼け爛れた死体が発見された。だが焼け跡からは、それ以外にも無数の死体が発見されたのである。それらの殆どは腐乱しているか白骨化していた。警察はさらに捜索を続けると、家のセメント床の下に深い穴が掘られ人骨がいっぱい埋まっていた。べラが何年間、次々と人を殺し続けていたと考えられる。べラは作男を新聞広告で募集していた。選ばれたのはいつも身寄りのない者だった。殺人の動機は謎である。方法は、クロロホルムをかがして意識を失わせてから、男の頭に一気に斧で殺したという。その手際のよさは、ほとんど名人の域に達していた。安達ヶ原の鬼婆がアメリカにもいたのである。どれだけの人を殺したのか正確に数は不明であるが、ゆうに100人以上を数えるという。
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小説か映画になりそうな殺人鬼が実在するのですね。
投稿: | 2014年4月30日 (水) 18時44分
小説か映画になりそうな殺人鬼が実在するのですね。
投稿: | 2014年4月30日 (水) 18時45分