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2020年3月22日 (日)

のぞきを出歯亀というのはなぜ?

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    庭で行水する女性や女湯の板塀の節穴から覗いたりする変態男を「出歯亀」という。近年はあまり耳にしない言葉だが、携帯などでスカートの中を盗撮することも「出歯る」行為だろう。「明治の末の変態性欲者、植木職の池田亀太郎(当時35歳)に由来。出歯の亀太郎の意。女湯をのぞくなど、変態的なことをする男の蔑称」と広辞苑にある。 出歯るという動詞が出来た。出歯亀事件は当時の新聞に大々的に報道され、「出歯亀」は流行語となった。

  明治41年3月22日、植木職兼鳶職の池田亀太郎は、近所の大久保村(東京都新宿区)にある藤の湯の女湯をのぞているうちにムラムラとなり、官吏の妻・幸田ゑん子(28歳)のあとをつけ、空き地に引きずり込んで強姦し、殺害した。彼はすぐに獄舎につながれたが、特赦で5年後には釈放された。だが悪い癖というものはそう簡単には治らない。その後ものぞきを重ね、15年後にふたたび逮捕された。そのとき彼は55歳。雀は百まで踊りを忘れないそうだが、亀太郎は55歳までのぞきを忘れずというわけか。池田が出っ歯であったところから、出歯亀ということばが生まれた。しかし亀太郎の犯罪はのぞきや痴漢、ストーカーというよりも暴行殺害という凶悪犯人である。出歯がユーモアをさそうのかもしれないが、日本語にその名の一文字を残し、権威ある辞書「広辞苑」にその名前を連ねるとは、なんとも幸運な奴であろうか。(参考:小林祥次郎「人名ではない人名録」)

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コメント

女湯を覗く趣味は、私には理解できないが、その手の男が多いこのごろだ。

女性の変体というのは聴いたことがないが、いるのだろうか?

このごろどころか、出歯亀というのは綿々と続いて存在しています。我が町内でも、今や老婦人となった方々が若かりし新妻だった頃の昭和30年代〜40年代、あちらでもこちらでも入浴中の風呂場の窓を少しだけ開けて覗く者が居たそうで、それからも途切れず続き、平成になってからも出没。同一人物とは考えられないそうで、いつの時代にもそういう趣向の持ち主は、途切れずに出現する、という結論です。

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