バレンタインデーの起源
皇帝クラウディウス・ゴチクスの命令で首を刎ねられる聖バレンタイン
2月14日はバレンタインデー。好きな人にチョコレートを贈ったり、自分へのご褒美にしたりする恒例行事だが、起源はキリスト教の宗教儀式であることはあまり知られていない。バレンタインデーの起源は古代ローマ時代にさかのぼる。ローマ帝国では、2月13日から15日まで豊穣と結婚の祭りルペルカリアが盛大に行われ、とくに2月14日はユノ(JUNO)の祭日である。むかしローマ皇帝クラウディウスが帝位についてほどなく、ゴート族を撃退し、「ゴティクス」という添名がついた。皇帝はより軍隊を強くするため、兵士たちが愛する妻がいると勇敢に戦えないとして、結婚を禁じた。ところが、司教のウァレンティヌス(バレンタイン)は秘密に兵士を結婚させたため、捕らえられ処刑された。あえてユナの祭日を処刑の日に選んで2月14日としたという。西暦269年のことである。311年、コンスタンチヌス大帝のキリスト教寛容令が出されてから、殉教者の聖バレンタインの人気がでた。いつしか聖バレンタインの命日が「恋人の日」といわれるようになり、愛する人に贈物をする風習が始まった。日本では1958年頃より流行し、一般的には女性から男性にチョコレートを贈る習慣になっている。でも海外を見ると事情は少し異なっているようだ。まず欧米では男女関係なく恋人や親しい人にハラ、ケーキ、カードといってものをプレゼントします。ホワイトデーのようなお返しの習慣はありません。ベトナムでは男性から女性へ花束をプレゼントする。インド・サウジアラビアでは宗教上の理由でバレンタインを祝うことは禁止されていますが、一部ではプレゼントのやり取りがあります。韓国ではバレンタインの習慣は日本から入ってきたようで、日本と同じ女性から男性へチョコレートを渡す日となっています。ホワイトデーの習慣もあります。面白いのは4月14日に「ブラックデー」というのがあります。これはバレンタインデー、ホワイトデーともに縁のなかった「ぼっち」が集まって慰め合う日です。黒い服を着て黒いものを飲食するという変わったイベントです。中国ではバレンタインデーは「情人節」と言われて、男性から女性にプレゼントを渡します。贈るのはバラが一般的で、バラの本数で思いをあらわします。
« 苗字制定記念日 | トップページ | 叙任権闘争とカノッサの屈辱 »
「今日は何の日」カテゴリの記事
- 日露戦争沙河(さか)会戦起こる(2020.10.09)
- 有無(ありなし)の日(2020.05.25)
- ドレミの日(2020.06.24)
- マリア・ルス号事件(2019.06.07)
- 竹酔日(ちくすいじつ)(2020.05.13)
コメント