団塊の世代、コーホートとしての特徴
本日は作家の村上春樹、71歳の誕生日である。「cohort(コーホート)」とは、おもに同じ年次または同じ期間に生まれた人口をいう。わが国では、1947年から1949年の間に生まれた第一次ベビーブーム世代のことを指すコーホート「団塊の世代」がよく知られる。初めての戦争体験を持たない世代であるから、戦後の新しい価値観の下で育ち、「受験戦争」「グループサウンド」「全共闘」「ニューファミリー」など文化・風俗面で特徴ある社会現象が生まれた。毎年ノーベル賞の時期になると名前がでてくる作家・村上春樹(1949年生まれ)は団塊の世代である。現在、67歳から65歳、会社を退職した人も多かろうが、政治面では活躍する年代である。しかし、団塊の世代で将来、日本のリーダーとなる人材はなかなか見当たらない。安倍政権発足当初、記者のインタビューに「団塊世代には人材がいない。団塊世代を飛び越して世代交代は進む」と答えた。近年の首相の生れ年を記すと次のようになる。
小泉純一郎 1942年
安倍晋三 1954年
福田康夫 1936年
麻生太郎 1940年
鳩山由紀夫 1947年
菅直人 1946年
野田佳彦 1957年
安倍晋三 1954年
団塊の世代で首相になれたのは鳩山だけ。意外かもしれないが、次の菅は1946年生れであって、団塊の世代には含まれていない。団塊の世代の時代はもう過ぎ去ってしまった。
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