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2019年11月 3日 (日)

まぼろしの大松監督

   最近の俳優は一定のイメージに捉われず、どんな役にも挑戦するタイプが増えてきた。松山ケンイチや小栗旬、鈴木亮平など「ど根性ガエル」「ルパン三世」「変態仮面」にみえる。かつてモンゴメリー・フォード主演のマカロニウエスタンを見ていると、仲代達矢が悪党の一味で出演していた。「七人の侍」のエキストラから文化勲章にいたるまで、ヒーローから悪役まで何でも演じてきたという感じがする。俳優には高倉健や吉永小百合のように一定のイメージの範囲で演じるスターとどんな役でも演じられる幅広い役者の2つのタイプがある。あのゲーリー・クーパーやジョン・ウェインといえば西部劇スターだが、長いキャリアの作品には「マルコ・ポーロの冒険」(1938)や「ジンギスカン」(1956)もある。金田一耕助やサスペンスドラマでお馴染みの古谷一行にも諸葛孔明を演じたことがある(「三国志の大地」(1993)。田中裕子の西太后(「蒼穹の昴」2010)もかなり異色の作品である。丹下左膳で知られる大河内伝次郎が十和田湖のマスの養魚に成功した偉人、和井内貞行を演じたことがある。「われ幻の魚を見たり」(1950)は名作だった。NHK大河「いだてん」では鬼の大松博文が登場する。しかし彼を演じた徳井義実が申告漏れの指摘を受けて放送時にほとんど出演シーンがカットされたのは残念だ。

 

 

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