カナの婚礼
ナポレオン時代、ルーヴル美術館の収蔵品は、イタリア遠征、エジプト遠征で、膨大な数にふくれあがった。ルーヴルで一番大きな絵画「カナの婚礼」も、ヴェネツィアのサン・ジョルジョ・マッジョレー修道院の食堂に飾られていたが、ナポレオンによって1798年フランスに運ばれた。縦666㎝、横990㎝の最大の絵画の作者パオロ・カリアーリ、通称ヴェロネーゼは15世紀末、ヴェネツィア派の画家で、多くの祭壇画、壁画を制作したが、演劇的な空間の大画面の「饗宴図」で知られる。「カナの婚礼」(1562年)は婚礼に招かれたキリストが、瓶のなかの水をワインに変えたという最初の奇跡を主題に描かれたもの。
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