アレキサンドリア
アレクサンドロス大王が前331年、シワ・オアシスのアモン神殿へ参詣の途中、ナイル川デルタの西端の地に港市アレキサンドリアの建設(古地名ラクテRaqute)をはじめた。設計者はディノクラテス。市域は東西16㎞、南北1.5㎞の長方形、街路は碁盤の目のように整然としている。盛時には人口30万あった。港には有名なファロス燈台があり、中央に壮大なセラピス神殿、市街には王宮、庭園、ムサイ学園、図書館などがあり各地から学者が集まり、プトレマイオス王朝の学芸の繁栄は「アレキサンドリアにないのは雪ばかり」といわれた。創設はプトレマイオス1世といわれる。アレクサンドリア図書館がその当時の最大の図書コレクションを有していたことは間違いないと考える。現在、ムセイオンにあったとされるアレクサンドリア図書館は、遺跡も発見されておらず、存在した痕跡さえわからない。一説によると紀元前48年のユリウス・カエサルの戦役のとき大火により図書館が焼失したともいわれる。(Alexandria,Alexandros,Dinokrates,Pharos)
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