カスタネットはなぜ赤と青?
木製の打楽器カスタネットは元来エジプトのクラッパーに起源を持ち、のちスペインで発達した楽器です。語源はスペイン語の「カスターニャ」(栗)。形が栗の実に似ていることからついたものらしい。フラメンコを踊る時に使用されるスパニッシュ・カスタネットは18世紀末期から19世紀半ばに広まった。いわゆる民族楽器として使われていきましたが、1875年にビゼーが歌劇「カルメン」で使い、オーケストラの中でも使われるようになりました。日本で教育用楽器としてみられる赤色と青色のものは「ミハルス」といって、日本の舞踏家・千葉みはるが創案したものである。戦後、小学校の音楽教材で男子は「青」、女子は「赤」とカスタネットを色分けしていたが、在庫管理などが面倒くさいため男女共用の赤青のカスタネットが普及していった。(参考:千葉みはる「ミハルス教本 拍ち方と踊り方」1949年)
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