唐詩選二首
「薛華に別る」 王勃
こつこつ歩む人生には ふくろ小路が多い
せかせかと独り渡し場へのみちをたずねる
荒涼としてつづく千里の道
うらぶれはてた一生百年のこの身
心ばえは どちらもさすらい人
一生涯 二人とも苦労のしつづけ
去るものと止まるものへだてなく
お互いに夢の中の人なんだ
「花を惜しむ」 陸龜蒙
人間は百までも生きたいと望むのに
花の咲くのはただ一春だけ
その間も雨風がやってきて
朝に夕にたちまち落ちて塵となってしまう
もし花に愁いを理解させることができるなら
花ははかないわが身を 花をみる人間よりも悲しく思うだろう
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