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2019年5月 6日 (月)

人間社会と自然環境

   きようは立夏、暦の上では夏が始まる日とされるが、気温は温暖で爽やか、10連休ラストの行楽日和となっ。近ごろ、新元号ブームで「風土」という言葉をよく耳にする。しかし地理学で風土を研究することは難しい。万葉風土というような情緒的な文学の世界ならいざ知らず、自然科学や人文科学で風土が何たるか解明することは困難を要する。しかし人間生活がそれをとりまく自然環境と密接な環境があることは、すでにギリシアの時代の昔から説かれていた。ギリシアの地理学者ストラボンは、その著「地理学」の中で、気候が人間生活に大きな影響を与えることを、いたるところで強調している。くだって近世にはいると、フランスの学者モンテスキューは、その著「法の精神」の中で、自然環境、特に気候が人間の肉体や精神に影響を及ぼし、また自然環境によって、社会の諸制度や政治形態が決められると論じた。人間活動は自然環境の強い影響を受け、それに対する適応の結果として地域性が生じる。このような地理学の概念を環境決定論と称し、代表的学者としてドイツのフリードリヒ・ラッツェル(1844-1904)があげられる。

 

Paul_vidal_de_la_blache   これに対して、フランスの地理学者ポール・ヴィダル・ドゥ・ラ・ブラーシュ(画像、1845-1918)は自然環境は人間に可能性を与える存在であり、人間が環境に対して積極的に働きかけることができるとし、ブラーシュの弟子リュシアン・フェーヴル(1878-1956)が、ブラーシュの説を環境可能論と名付けた。

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