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2019年5月11日 (土)

現代男優№1は役所広司か?

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「越境者」(1950)ラフ・ヴァローネとエレナ・ヴァルツィは実生活でも鴛鴦夫婦

  「銀嶺の果て」(1947)で映画デビューした三船敏郎は純然たる戦後派スターだが、海外ではすでに戦前から活動していたスターも多い。「邪魔者は殺せ」(1947)のジェームズ・メイソンや「第三の男」(1949)ジョセフ・コットンも戦後派の印象があるが、実はデビューは戦前である。フランスのジェラール・フィリップは戦後派といって差し支えないだろう。イタリアのマルチェロ・マストロヤンニやラフ・バローネは純然たる戦後派。1950年代までは「にがい米」「越境者」のラフ・バローネのほうがイタリアを代表する男優だった。

   戦後日本映画でながらく男優№ワンといえば三船敏郎であった。のちに高倉健に引き継がれる。そして現在はおそらく役所広司だろうか。しかしこの方、すこしものたらない。人気があるのかないのか、名優なのか大根役者なのか、つねに「はてなマーク」が付く。映画「山本五十六」や「最後の忠臣蔵」「日本のいちばん長い日」「我が母の記」「失楽園」などを見たがあまり感心しなかった。とくに「突入せよ!あさま山荘事件」(原田眞人監督)の作品。同じ事件を扱かった低予算の映画「実録・連合赤軍あさま山荘への道程」(若松孝二監督)の作品のほうがずっとリアルで良かった。役所はリアルなものより「Shall we ダンス?」のほうなファンタジーな作品が向いているのかもしれない。この映画にもタイトルに?が付くのがミソだ。是枝裕和監督「三度目の殺人」では、得体の知れない不気味な容疑者を怪演している。ドラマでは「幽婚」(1998)がいい。霊柩車運送業で働く役所が四国のとある山里に残される「幽婚」という奇妙な風習にあう。幽婚とは死者での花嫁と生者の男性による婚礼の儀。実際に青森県および山形県の一部で行われていたという。現在放送中「いだてん」では嘉納治五郎を好演しているが、残念ながら視聴率は低空飛行だ。

 

 

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コメント

いい俳優達がここ10年で、多く逝ってしまいました。最近でも津川雅彦さんや市原悦子さん。

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