ピースサインの起源
記念写真の撮影などで子どもや若い女性たちが被写体のとき、いまでもVサインをよくする。もともとは第二次世界大戦中のイギリスのチャーチルが戦争の継続と勝利への強い意志を表現するためにVサインを使用した。つまりVとは「VICTORY(勝利)」の頭文字に由来する。だがVサインはピースサインともいって、子どもたちは「ピース」と言いながら被写体になることが多い。日本では、いつ頃からVサインが流行したのであろうか?。戦時中はVサインなどをすれば、非国民と非難されたであろう。戦後もすぐに流行した記録はない。昭和40年代中頃にはVサインは一般にも知られるようになっている。グループサウンドのミュージシャンたちがVサインをしたであろうし、全共闘の学生たちがピース(平和)の象徴として使用したであろう。昭和43年11月5日、ニクソンが大統領選で勝利のVサインを掲げ、5日後には沖縄初の公選知事に屋良朝苗がVサインしている。最も記憶に残るVサインといえばアニメ「巨人の星」の星一徹のVサイン。飛雄馬が甲子園へ旅立つ汽車に向かって、駅のホームから送る一徹のVサインは「百万べんの激励の言葉よりジーンときたぜ!」と飛雄馬は語る。同じころ女子バレーの「サインはV」。スポ根ブームとともにお茶の間からVサインは流行した。一説によると1972年に井上順がカメラのCFでVサインしたことで流行したともいわれている。だがピース・サインは昭和30年代半ば、すでに使用例がいくつか見られる。昭和の映画で宣伝用スチール写真(映画館の前にペタペタ貼っていたモノクロ写真)などをみると、昭和35年の東映映画「億万長者」(小林恒夫監督)で女優の中原ひとみが可愛くピース・サインをしている。これが現在確認できる日本最古のピースサインである。昭和36年頃と思われるが、ステージでザ・ピーナッツがピースサインをしている。
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ピース、Vサインの謂われ、ルーツか・・・
なるほど・・ですね・・
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2013年3月20日 (水) 21時05分