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2019年4月18日 (木)

平成時代の流行語と世相

Photo_5   「平成」から「令和」へ。あとわずかで平成という時代は終わる。昭和天皇が病でお倒れになったとき、新元号のことが水面下で検討されていた。「平成」の新元号の創案者が誰であるかは公表されないことになっているので、おそらく永久に推測の話でしかない。3人の学者のうち、東京大学名誉教授の山本達郎(1910-2001)ではないかといわれている。他の二人、目加田誠が「修文」を、宇野精一が「正化」を提案しているから、山本は沈黙していたが、推測すると平成創案者は山本達郎と考えるのが自然であろう。山本達郎の著書はふだんよく使っている。岩波小事典シリーズの中の1冊「世界史(東洋)」(1958年刊)の編者でお馴染みの名前なのだ。

    ところで「平成」が発表になって、話題となった所があった。岐阜県武儀町(現在の関市)にむかし小字「平成」(へなり)という地名があった。そこは直に「平成(へいせい)」と呼び改めて「平成せんべい」「平成椎茸」を販売したそうだ。いまでは全国に何十箇所と平成の地名が使われている。主なところでは、仙台、小千谷、関、横須賀、赤穂、松江、笠岡、島原、熊本などで町名がある。ところで平成元年という年はなぜか記憶にない。総理大臣は竹下登、宇野宗佑、海部俊樹と3人も交代している。消費税が実施された。美空ひばり、手塚治虫が他界した。大河ドラマは「春日局」。鈴木早智子と相田翔子のアイドルユニット「Wink」がブーム。「愛が止まらない」「涙をみせないで」「淋しい熱帯魚」とヒット曲を連発していた。平成元年生まれの有名人は、多部未華子、西野カナ、北乃きい、桐谷美玲、仲里依紗、夏菜など。平成最後の時代にヒットしているもの。歌は山本彩の「イチリンソウ」、小説は瀬尾まいこ「そして、バトンは渡された」。

 

平成元年 「セクハラ」「オバタリアン」

 

平成2年 「おやじギャル」「ファジー」

 

平成3年 「若貴」「地球にやさしい」

 

平成4年 「きんさんぎんさん」「セックスレス」

 

平成5年 「規制緩和」「サポーター」

 

平成6年 「リストラ」「価格破壊」

 

平成7年 「安全神話」「ポアする」

 

平成8年 「アムラー」「初めて自分をほめたい」

 

平成9年  「失楽園する」「ガーデニング」

 

平成10年「だっちゅーのー」「老人力」

 

平成11年「リベンジ」「カリスマ」

 

平成12年「おっはー」「IT革命」

 

平成13年「抵抗勢力」「ドメスティック・バイオレンス」

 

平成14年「タマちゃん」「就活」

 

平成15年「なんでだろ~」「マニフェスト」

 

平成16年「チョー気持ちいい」

 

平成17年「クールビズ」「萌え~」

 

平成18年「イナバウアー」「品格」

 

平成19年「ハニカミ王子」「そんなの関係ねぇ」

 

平成20年「アラフォー」「後期高齢者」

 

平成21年「草食男子」「歴女」

 

平成22年「いい質問ですねぇ」「~なう」

 

平成23年「絆」「スマホ」

 

平成24年「ワイルドだろぉ」

 

平成25年「今でしょ!」「お・も・て・な・し」「じぇじぇじぇ」「倍返し」

 

平成26年「ダメよ~ダメダメ」「壁ドン」

 

平成27年「爆買い」

 

平成28年「神ってる」「ゲス不倫」

 

平成29年「忖度」「このハゲー」「インスタ映え」「35億」

 

平成30年「そだね~」

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