ベートーベンとプリマ・ドンナ
マリア・ガルシア・マリブラン(1808-1836)は「ロマン主義の女神」と称えられたスペインの美貌のプリマドンナである。1828年4月13日のことだった。パリの音楽学校ではベートーベンの第五交響曲が演奏されていた。やがて演奏が始まると、一同ただ感激に打たれてしまった。そのうちに、突然聴衆の一人が感動のあまり卒倒した。それはマリア・マリブランという20歳の美しい歌手だった。マリアはその後、有名な歌手になったが、28歳のとき落馬事故により亡くなった。妹のポーリーヌ・ガルシア・ヴィアルド(1821-1910)も有名な歌手になった。姉のような美貌はなかったが、ロシアの文豪ツルゲーネフはポーリーヌに恋した一人であった。
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