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2019年4月 2日 (火)

東京地理学入門

A_ph_1720093  東京は江戸時代に幕府が置かれた地で、18世紀には人口100万人をこえる世界有数の巨大都市として発展していた。明治時代になると日本の首都となり、名実ともに日本の中心地となった。新元号「令和」発表、統一地方選挙、新天皇ご即位と世の中、なにかと慌ただしい。2020年も間近、ますます注目の東京オリンピック。とくに東京は海外からも多くの観光客が訪れ、政治・経済・文化すべての中心地であり、日本は東京にすべての機能が一極集中しているといわれる。毎年4月になると全国から若者が就職や就学のため東京に集まり、その若い活力や労働が東京の発展の源泉と考えられる。都心部には昼間人口が集まり、交通渋滞や、大気汚染、騒音などの公害が発生し、また周辺部は地価の急騰と民間の無秩序な開発計画が進み、東京は統制を失ったスプロール化に悩んでいる。地震、津波など巨大災害が発生したときの防災体制は万全ではない。

 東京の地名というのは地理歴史研究をする者にとっては基礎の知識である。ところがこれが難物。神田神保町の地名の由来は、江戸時代に神保長治(1715年没)という幕臣の屋敷があったことによる。町名になるほどの、さぞや広大な邸宅かと思いきや、当時の古地図を見るとそれほどの大きさではない。

   東京都千代田区「紀尾井町」は大久保利通が暗殺された場所として一般に知られているが、地名は紀州徳川家、尾張徳川家、彦根井伊家の屋敷があり、各家の文字を1文字ずつとって町名としている。六本木も青木、一柳、上杉、片桐、朽木、高木の大名屋敷があったことに由来する。

   お茶の水女子大学のある文京区には「大塚」という地名がある。ところがJR大塚駅を挟んで北側豊島区に「南大塚」という地名がある。北に位置する南大塚とはこれ如何に。ところがもっとややこしいのは、大塚よりずっと北の西武鉄道新宿線に「南大塚駅」(川越市)という駅名があることだ。もちろん豊島区とは全然別の地名。

 

    墨田区と隅田川の「すみ」の字がどうして違うのか。墨田区が誕生したのは昭和22年のことである。それまで、現在の墨田区の地域は、本所区と向島区だった。新区名について協議したところ、すみだ川の堤の名称「墨堤」と、親しまれていた「隅田川」の字から、1文字ずつ取って「墨田区」とした。「隅田区」という意見もあったが、当時「隅」という字が当用漢字になかったため、「墨田区」となった。

 

   府中市にある「多磨駅」は多摩ではない。「多磨霊園」「多磨火葬場」もよく間違えられる。東京都「大田区」も太田と間違えられる。江戸城を築城したのが太田道灌だからだろうか。

 

 

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