燃えつきた車両・桜木町事件
ゆずの歌に「桜木町」がある。ただしこの歌はJRの桜木町駅ではなく、東急東横線の桜木町駅である(現在は廃止されている)。旧国鉄の桜木町駅は明治5年、日本で最初に鉄道が開通した時に、初代の横浜駅として開業した。その後、東海道本線の延伸に伴い「横浜駅」の名称を現在の横浜駅に譲り、大正4年に「桜木町駅」に改称した。現在付近は観光客の多いみなとみらい地区や中華街へ向かう根岸線の桜木町で横浜市の中心地区としてにぎわいをみせている。1951年のこの日、桜木町駅で、国電車両が火災、わずか10分で、あっという間に火の海となり、車両は全焼、死者106人、負傷者92人という大惨事があった。被害大きくしたのはモハ63形と呼ばれる電車の構造の欠陥にあった。モハ63形電車は、昭和19年に登場した、代用材を使った危険な車両で、天井がペンキ塗りの車両は火のまわりが速く、被害を大きくしたのである。戦争の後遺症が招いた事故であった。(4月24日)
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