卒業式に第二ボタンをあげるのはなぜ?
卒業式の別れの際に、好きな男性の第二ボタンをもらう風習は現在もあるそうだ。教養バラエティ番組「チコちゃんに叱られる」によればルーツは戦前から。太平洋戦争中、出征する学とが、好きな女性(兄の嫁らしい)に、胸の第二ボタンを渡したのが起源という。この話は、大っぴらにできることではなかったが、1950年ころ、ある校長が先生たちが集まる研修会で話したことがきっかけとなって徐々に広まっていく。映画「紺碧の空遠く」(1960)の終盤シーンでは、出征する青年が、おもいを寄せる少女との別れに胸の金ボタンをちぎって渡す場面がある(山本豊三、島かおり)。映画「ワルボロ」(2007)は80年代の立川市の不良を描いた青春グラフィティだが、新垣結衣が卒業式の日に松田翔太の第二ボタンをもらうシーンがある。
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