紐(ひも)の歴史
糸・布・紙や動物の皮革、植物の樹皮、化学繊維などを材料とし、これを組んだり、織ったり、編んだり、撚ったり、絎たり、細長く線状にしたもの。一般に紐を作ることを「紐打」といい、その製作技法から組紐・織紐・網紐・撚紐・絎紐・裁紐などの種類がある。紐の歴史は古く、縄文土器には、二条の撚縄や三条以上の撚紐の回転押捺文様が施されている。奈良時代には仏教伝来とともに大陸より組紐技術が伝えられ、経典や袈裟などに用いられた。奈良の正倉院に残された箜篌(くご)という楽器には古代紐が飾りつけられている。真田紐と呼ばれたのは、太い木綿糸を平たく厚く編んだ平打の組紐で、天正のころ、真田昌行がこれを刀の柄糸に用いたところからこの名が生まれたという。
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