あの娘はもういない「シルヴァ・コシナ」
フェデリコ・フェリーニの「魂のジュリエッタ」を観ていたら、シルヴァ・コシナが出演していた。彼女が32歳頃だ。名作よりも娯楽作品が多いような気がしたが、やはりイタリア黄金時代を飾った名花だった。イタリアの巨匠監督ピエトロ・ジェルミの代表作は「鉄道員」「刑事」「誘惑されて棄てられて」など。美しい新人女優を発掘することが得意だった。シルヴァ・コシナ、クラウディア・カルディナ―レ、ステファニア・サンドレッリ。なかでもマイ・ベストは「鉄道員」のシルヴァ・コシナ。1933年、クロアチア・ザグレブの生れで、本名はシルヴァ・コシュチナ。1944年、イタリア人と結婚していた姉を訪ねて渡伊し、その後イタリアで高校を卒業してナポリ大学医学部に入学した。1952年にミス・ダ・タッパの栄冠に輝き、1954年イタリア一周自転車レースの優勝者に花束を渡す役を務め、その容姿が注目を集めて映画界入りする。1956年にピエトロ・ジェルミ監督の「鉄道員」の長女ジュリア役に抜擢され、国際的にその名が知られるようになる。1994年、乳がんのため、ローマで死去。61歳だった。オードリー・ヘプバーンより4歳年下で、ほぼ同時代の国際派女優だった。(9月14日)
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医学部!?もし女医になっていたら、仮病の男性患者であふれただろう。
投稿: | 2014年7月22日 (火) 10時50分