相生垣瓜人から椀屋久右衛門まで
名前を配列するには一定のルールが必要である。①姓と名を区分するのか②電話帳のように漢字排列にするのか、カタカナの五十音とするのか③アルファベット表記をどう扱うのか
すべての日本人名を一挙に五十音順に配列するのは膨大なる作業で不可能なので、特定の苗字をピックアップして記事をまとめる。先ずは「相生」と「相川」から始める。コンサイス日本人名事典では相生由太郎がトップにくるが、俳人に相生垣瓜人(1898-1985)がいる。「あいおいがきかじん」と読み、兵庫県高砂の生まれだが、長く静岡県浜松で暮らした。ほかに、女優の相生千恵子(1934-2013)がいる。相生由太郎(1867-1930)は日本郵船、三井鉱山を経て、三井物産に入社。その後、満鉄に入社し、大連埠頭の仲仕組・運送組を満鉄直営とした。満鉄を辞職後、大連で実業家として成功した。相川勝六(1891-1973)は官僚、弁護士、政治家、のち厚生大臣を歴任。ある時、強風で帽子を飛ばされた。なんとその帽子を拾ったのは天皇陛下だった。天皇は「帽子がないと様にならないぞ」と軽いジョークを言われた。江戸時代の回船問屋の商人、会津屋八右衛門。なお人名五十音配列のラストは、大坂堺筋の豪商「椀久(わんきゅう)」こと椀屋久右衛門である。豪遊の果てに座敷牢へ入れられ、1677年に狂死した。外国人名においては、古代エジプトのヒクソス時代の王アアウセルラー・アペピ、タイの殿下ワンワイタヤーコーン(1891-1976)の名前が知られている。
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