モンテーニュの読書室
本日はエッセイ記念日。エッセイといえば、フランスのミッシェル・ド・モンテーニュの誕生日(1553年2月28日)に因んだものとか。1533年フランス南西部ボルドー近郊のモンテーニュ城館に生まれたモンテーニュはヨーロッパ各地を旅行し、見聞を広めた。1571年、官を辞し、モンテーニュ城館の塔に読書室(librairie)を造り、読書と思索の生活に入った。やがて「エセー(随想録)」の執筆を初め、「随想録」2巻が執筆した。サン・テミリオンの読書室の天井にはギリシア語、ラテン語の成句が書き込まれている。40近いこれらの銘文には、知識の不確実さ、生の無情さを強く説くものが多い。彼自身は「私は何を知るか(クセジュ)?」という表現を好んだ。これは、彼が常に真理探究の過程にある、という意味であった。(Montaigne,Bordeaux,Saint-Emilion,Que sais-je?)
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