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2019年1月10日 (木)

田中絹代から吉岡里帆まで(日本映画女優史)

   大原麗子は大女優のわりに主演の映画作品が少ないといわれる。若い時代、東映は男優中心で彩りを添える傍役が多かったからだ。「居酒屋兆治」は高倉健の相手役である。「セカンド・ラブ」くらいか。70歳を超えた今も舞台やドラマで活躍している山本陽子も主演映画がない。日活時代は吉永小百合や松原智恵子の陰となり、70年代「白い影」「白いパイロット」「となりの芝生」など話題のドラマに立て続けに出演し、高視聴率女優と言われたが、その後も映画界から主演作品の話はなかった。安いコストでシネコンで上映されるようになった現在、若手女優の主演映画が続々と作られるのは幸せな時代なのかもしれない。ちなみにキネマ旬報社の「現代日本映画人名事典」(2011)をサーチすると、山本陽子や水野久美、大空真弓、島田陽子、内藤洋子、吉沢京子、坂口良子、山口百恵、檀ふみの名前がみえない。凡例には「現代」の起点を1995年以降にデビューし、現代まで活躍し続けている若手の女優陣を大量に加えて330名を収録したとある。主演級の美人女優が中心で、菅井きんや赤木春江、佐々木すみ江などのベテラン脇役女優の名前はない。1996年以降で朝ドラヒロインで収録されない女優は次の通り。中江有里(走らんか)、菊池麻衣子・岩崎ひろみ(ふたりっ子)、須藤理彩(天うらら)、佐藤夕美子(甘辛しゃん)、岡本綾(オードリー)、高野志穂(さくら)、藤澤恵麻(天花)。なかには引退した人もいるが、主演級から傍役へシフトし地道な女優活動している人もいる。近年は朝ドラを終えた主演女優がすぐに民放連ドラで活躍するケースが多い。波瑠、高畑充希、芳根京子、有村架純、葵わかな、永野芽郁。本書掲載された最高齢は1909年生まれの田中絹代であるが、現代最も注目されている女優の1人である吉岡里帆を次回には追加してほしい。この本が刊行された年には橋本環奈がデビューし、翌年には広瀬すずがデビューしている。女優史は絶え間なく書きかえられる。ここで「現代日本映画人名事典」に未収録の残念な女優さんを挙げる。岩崎加根子(1932年生まれ)舞台・映画・ドラマに多数出演の大女優だが、舘ひろしの新作「終わった人」にも母親役で出演、いまだ現役。美人で現役の女優を選ぶ。

中村メイコ(1934年生まれ)代表作「東京チャキチャキ娘」(1956)
岩本多代(1940年生まれ)「ガラスのうさぎ」(1979)
土田早苗(1948年生まれ)「これが青春だ」(1966)
田島令子(1949年生まれ)「電車男」(2005)エルメスの母役
仁科亜季子(19953年生まれ)代表作「はつ恋」(1975)
斉藤とも子(1961年生まれ)代表作「悪魔が来りて笛を吹く」(1970)
野村真美(1964年生まれ)代表作「吉原炎上」(1987)
川上麻衣子(1966年生まれ)代表作「うれしはずかし物語」(1988)
有森也実(1967年生まれ)代表作「キネマの天地」(1986)
田中美奈子(1967年生まれ)代表作「新宿鮫 眠らない街」(1993)
吉本多香美(1971年生まれ)代表作「皆月」(1999年)
粟田麗(1974年生まれ)「真木栗ノ穴」(2007)「白夜行」(2011)
臼田あさ美(1984年生まれ)「鈴木先生」)(2013)
佐津川愛美(1988年生まれ)「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」(2007)。
前田敦子(1991年生まれ)「もらとりあむタマ子」(2013)
吉岡里帆(1993年生まれ)「音量を上げろタコ!!」(2018)

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