精進が大事か、いまのままでいいのか?
羽生選手の4回転ジャンプなどを観て気になることがあった。超難度の技を競うことで、自らの肉体に疲労を与えているのではないかと。円成(えんじょう)は物事の完成、まどかになる事。円満成就のことを「成満(じょうまん)」と呼ぶ。人生何事も目的に向かって一生懸命に精進を尽くせ、という意味。ところが禅語「個個円成」はすこし意味が変わってくる。それぞれが、それぞれのやり方で完成に向かうこと、または、それぞれがそれぞれなりに既に完成しているということ。小さいもの、大きいもの、弱いもの、強いもの、それぞれのあり方に違いがあっても、すべてが完成へと向かう。そして、宇宙の調和はそれらがすべての存在によって成り立っている。才能があるとかないとか、運がいいとか悪いとか、持っているとか持っていないとか、すべて宇宙の真理からみると無関係だ。最近のドラマ「僕らは奇跡でできている」はそのようなことが言いたかったのかな、私は考えている。
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