どこまで続くブサカワブーム
朝ドラ「まんぷく」で毎回、塩軍団たちが「タカちゃんは美人か否か?」という奇妙な論争が繰り広げられている。たしかに女優岸井ゆきのの容姿はビミョーだ。AKBの指原莉乃が渡辺麻友を7万票の大差をつけて一位を獲得したときも同様の疑問が噴出した。愛らしい容姿の麻友が見た目ではさほどかわいくない莉乃になぜ苦杯の涙をのんだのか。いま若者たちを支配しているブサカワブームのためではないだろうか。不細工と可愛いの組み合わせた語で、「ブサかわいい」とも表現される。美人とは評しがたい容姿ながら、どこか愛らしさを感じて、心惹かれる、そんようなタイプをいうらしい。ブサカワランキングというのがある。ダントツの1位は「いきものかがり」の吉岡聖恵。明るく元気で真っすぐな聖恵ちゃんは、鼻ぺちゃだってだってお気に入り。
NHKはブサカワがお気に入りのようで、「とと姉ちゃん」のヒロイン高畑充希、相楽樹も顔立ちはビミョーである。10月からの朝ドラ「べっぴんさん」のヒロイン芳根京子はすでに表高でお馴染みで、美人というよりも完全なブサカワ派。だがブサカワの代表的な女優は多部未華子であろう。「ドS刑事」「デカワンコ」「あやしい彼女」でみせる変幻自在な顔面芸は「変顔の多部」といわれる。そのほか最近売れている蓮佛美沙子や松岡茉優も雰囲気美人の役所ながら本質的にブサカワ派である。ほかに田畑智子、木南晴香、aiko、峯岸みなみなどもブサカワ派。正統派美人、北川景子、武井咲、佐々木希、桐谷美玲など美しく整った顔立ちは逆に性格が悪そうに取られる時代となっている。だがこのブサカワブームもいつか飽きられるのではないだろうか。
« 死への不安と恐怖について | トップページ | 雑学教室3集 »
「女性」カテゴリの記事
- 龍馬の婚約者「千葉佐那」(2024.10.15)
- 岸壁の母(2022.12.17)
- 宇治原はスカーレット・ヨハンソンを知らなかった(2018.12.01)
- ファニイ・フェイスの時代(2020.04.16)
- 活動的なファーストレディ(2023.07.08)
コメント