「きよしこの夜」と「ホワイト・クリスマス」
クリスマスの定番曲といえば、古くから伝わる讃美歌とワムや山下達郎のような20 世紀に入ってからのポビュラーソングのクリスマス曲がある。古くからのクリスマス曲の代表といえば「きよしこの夜」。1818年オーストリアのザルツブルク近郊の小さな村オーペンドルフの司祭ヨゼフ・モールが作詞し、教会のオルガン奏者フランツ・クサーヴァー・グルーバーによって作曲された。今年はこの有名なクリスマスキャロルが初演されてちょうど200年となる。1859年ジョン・フリーマン・ヤングによって英語に訳され、世界中に広まった。日本人で最初にクリスマス・ソングをレコード化した歌手は誰か?正確にはわからない。戦前にすでに録音された曲もあると思われるが不明でただいま調査中。戦後になると美空ひばりが昭和28年に「クリスマス・ワルツ」(米山正夫作曲)を発売している。間奏に「きよしこの夜」が入っている。
ポピュラーソングの代表曲といえば「ホワイト・クリスマス」。この曲は、元々は映画「スイング・ホテル」(1942年)の劇中歌。作曲者アーヴィング・バーリンが初めてのリハーサルでこの曲を弾いたとき、ビング・クロスビーはこの曲の可能性を十分に認識しなかった。クロスビーは「この曲は何も問題ないね、アーヴィング」と言っただけだった、と伝えられる。クロスビーにとっては普段の調子ですぐに歌える簡単なメロディーだったのだろう。いまでは多くの歌手にカバーされており、史上もっともヒットした歌曲の一つとされている。「ホワイトクリスマス」は従来の宗教のわくを離れて、アメリカの新しいクリスマスを祝うスタイルを理想化した作品といわれている。(Bing Crosby)
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