謎の隠者ピエール
世界史上でもっとも重要な事件である十字軍の遠征。隠者ピエールは11世紀末にフランス北部のアミアンにいた司祭で、第一回十字軍と深い関わりをもった人物である。1096年8月十字軍正規軍出動に先立って1096年4月初め民衆十字軍はエルサレムを目指して出発した。セルジューク朝はこれを攻撃し、キボトンユの戦いで壊滅させた。ピエールとごく少数の生き残りは越冬して本隊の助けを待った。1097年にかけてコンスタンティノープルで過ごし、本隊と集結し、エルサレム攻略戦に参加した。十字軍から間もない12世紀前半の年代記作者であったマルムズべリーのウィリアムは、隠者ピエールこそが第1回十字軍の真の発起人であったと書いている。隠者ピエールに対する今日の見方は、怪しげな扇動者というものから、民衆指導者としてのある程度の評価まで分かれている。
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