日本万国博覧会に来日したスター
2025年国際博覧会の開催地が大阪(大阪市此花区夢洲)に決定した。エクスポ70を行ったことがある関西の老人たちの歓びはひとしおである。なんとかその時まで生きていようと。大阪万国博覧会は1970年3月14日から9月13日まで開催された。人気の「太陽の塔」や「月の石」だけではなく、ふだんではとても見れない大物ミュージシャンが来日した。サミー・デービス・ジュニア、アンディ・ウィリアム、ジルベール・べコー、メリー・ホプキン、ニニ・ロッソ、セルジオメンデスとブラジル66、ジリオラ・チンクエッティ、スタンリー・ブラック、ダリダ、フィフス・ディメンション、アマリア・ロドリゲス、ブラザース・フォー、ドノバン、ジョージ・チャキリス、ビリー・ボーン楽団。だが最も話題になったのは、女優マレーネ・デートリッヒの来日であろう。当時の大人ならたいていデートリッヒの名は知っている。ケペルは学生でもちろん見ていない。万博ホールでは辺見マリを真近で見た。当時デートリッヒは70歳近かった。よくぞ来てくれたと思う。デートリッヒはプロイセンの騎兵将校の娘で第一次世界大戦が終ったとき、ベルリンの国立ワイマール音楽学校でバイオリンを修行していた。手を痛めて演劇に転向する。マックス・ラインハルトの演劇学校に入学、やがて平凡な映画にたくさん出演している。(確認できるだけでも17本ある)彼女はレビューで歌もうたった。1929年に出演した「嘆きの天使」のローラ役によって、彼女の道は開けた。スター誕生である。2025年の万博にはどんな海外大物アーチストが来日するだろう。
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