クヌート1世と海上帝国
1016年11月30日、エドマンド2世剛勇王が没し、デーン人のクヌートが、イングランド王となった。
10世紀なかばに統一が達成されたイングランド王国も、エドマンド2世の父エセルレッド2世無思慮王の治世に、再びデーン人の侵略を受けるようになり、3年前にデンマーク王スヴェン1世を王に迎えた。翌年スヴェンが亡くなると、エセルレッドが即位するが、すぐにスヴェンの次男クヌートの侵入を受けた。この年4月エセルレッドが急死、王位はその子エドマンド2世とクヌートのあいだで争われることになった。クヌートは前月アシンドンの戦いで大勝、テムズ川以北の領有を認められ、この日、エドマンドの死により、王選立権をもつ賢人会議はクヌートをイングランド王として認めた。クヌートは、1018年兄ハラールの死によりデンマーク王ともなり、さらに1028年にはノルウェー王となり、北海にまたがる大帝国を成立させる。1035年、彼の死後、相続争いからデーン朝(1018-1042)は3代で終わり、海上帝国はあっけなく崩壊した。
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