フランスはあまりに遠し
日本とフランスは1858年10月9日、日仏修好通商条約を締結し、両国間の外交関係が開設された。フランス代表はグロ男爵、日本側全権は水野忠徳ら6名。今年、日本政府はパリを中心に日本文化紹介事業「ジャポニズム2018」を実施している。フランス映画3本。アラン・レネの「二十四時間の情事」(1959)19世紀パリ社交界、裕福なユダヤ青年スワンと娼婦オディツトの恋。マリーヌ・ヴァクト主演の「17歳」売春する現代の少女の危ない心理を描く。いずれもフランス芸術文化は理解し難し。今夜はBSで「とことんフランス深田恭子5時間スペシャル」。現在のフランス大統領はだれか?エマニュエル・マクロンである。近代日本はなぜフランスに学ばなかったのか。陸軍はフランス式を導入したというが、憲法はドイツ、議会制度はイギリス、戦後は多くはアメリカ。明治期ヨーロッパではフランスは大国だったが政治的には不安定だった。それにフランス革命でルイ16世が処刑されたこと知って驚愕した。今の日本がまねるとすればフランス制度がベストだと思うが、やはり天皇制が存続する限りは共和制、大統領制は無理。象徴天皇制、議員内閣制から脱却できないだろう。エッフェル塔と東京スカイツリーのネーミングの違いをみればよくわかる。エッフェルは建築家の名前だが、日本では一個人の名前がシンボルに使われることまずないだろう。天皇陛下以外はみな臣民の国である。「ふらんすに行きたとし思へど ふらんすはあまりに遠し」。
ちなみに東京タワー、通天閣(2代目)の設計者、内藤多仲(1886-1970)もむかしの百科事典にはその名前すら記載されなかったが、近年はクイズの問題にも登場するようになっている。
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