本日は「地名の日」。アイヌ語地名の研究家・山田秀三の命日であり、地名研究家・谷川健一の誕生日であることから。多くの地名には語源に由来する。東京の六本木。江戸時代、この土地の大名屋敷に見事な6本の松があったことに因む。
沖縄の那覇市に「おもろまち」という新しい地名がある。この地区は1987年5月に米軍基地返還後、牧港住宅地区の跡地を造成したもので、新商業地区として那覇市の中心地となりつつある。
世の中、紛らわしい地名がある。埼玉県に、ふじみ野市と富士見市とが隣り合わせに存在し、紛らわしい。群馬県太田市と島根県大田市。このようによく似た地名が外国にも存在する。
日本ではヨーロッパに位置するオーストリアと南半球のオーストラリアを混同することがしばしばある。また東ヨーロッパのモルドバ共和国とボルガのモルドヴィア共和国もよく混同される。北大西洋を隔てたアイスランドとアイルランドも紛らわしい。カナダのプリンス・エドワード島とインド洋上にあるプリンス・エドワード諸島(南アフリカ共和国)も一字違いで混同しやすい。アフリカのギアナと南米のギニア(現在はガイアナ)
国土の広いアメリカには同一地名は多い。ワシントンも東部にあるコロンビア特別区をなすワシントンD.C.と西海岸にあるワシントン州。カジノで有名なラスベガスとニューメキシコ州の賭博禁止のラスベガスという小さな町。
アメリカにはイギリスの地名をそのまま使用されることも多い。リッチモンドという地名はロンドンのリッチモンド・パークが源であるが、北米、オーストラリア、南アメリカなど世界に27もある。1620年ピューリタンが英国南西部のプリマス港を出航し、アメリカ東部マサチューセッツ州のプリマスに到着した。彼らが出発地と同じ名を名づけたとよくいわれるが、実際は同名の地に偶然に到着したのである。数年前にこの付近を探査したジョン・スミス(1580-1631)によって命名されていた。(Richmond,Plymouth)7月28日)
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