清末民国現代中国の学者たち
「碩学大儒」という言葉がある。深い学識をもった大学者のことをいうが、清朝末では張之洞(1837-1909)のように政治家=学者という観があった。啓蒙的思想家、革命家、文学者など政治家と学者の境はない。高校世界史にもかなりの人名が採録されているが概略を把握することも難しい。とりあえず年代順に並べる。「碩学王国維」松崎鶴雄「柔父随筆」座右宝刊行会 1943年。
黄遵憲(1848-1905)詩人・外交官
陳三立(1852-1937)詩人・画家
厳復(1853-1921)啓蒙思想家
康有為(1858-1927)政治家 「孔子改制考」
陳漢章(1863-1938)
譚嗣同(1865-1898)「仁学」
羅振玉(1866-1940)考証学、金石学、考古学
蔡元培(1868-1940)哲学
章炳麟(1869-1936)音韻学、仏教、史学
梁啓超(1873-1929)学者、政治家
王国維(1877-1927)考証学、金石学
陳独秀(1879-1942)
陳垣(1880-1971)史学
魯迅(1881-1936)文学者
馬衡(1881-1955)甲骨刻辞
呂思勉(1884-1957)史学
李大釗(1889-1927)
胡適(1891-1962)哲学
陳寅恪(1890-1969)史学
郭沫若(1892-1978)史学 「中国古代社会研究」
張資平(1893-1959)小説 「梅嶺之春」
顧頡剛(1893-1981)史学
梁漱冥(1893-1989) 哲学
銭穆(1895-1990)史学 「中国近三百年学術史」
茅盾(1896-1981)小説
田漢(1898-1968)小説
老舎(1898-1974)小説
翦伯賛(1898-1968)史学 「歴史哲学教程」
范文瀾(1900-1969)史学 「中国通史簡編」
白寿彜(1909-2000)史学 「民族宗教論集」「中国略史」
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