李杜水死伝説の謎
詩仙・李白と詩聖・杜甫は盛唐の詩人として「李杜と並び称される。どんな本でも「李白と杜甫」はあるが「杜甫と李白」はない。杜甫は李白よりも9歳年下の後輩である。李白が62歳、杜甫が59歳でこの世を去った。李白、杜甫ともに病死であるが、こんな伝説がある。ある日、李白は揚子江の采石磯で舟遊びをした。例によって泥酔、この世ともあの世とも区別さだかならぬ境地に達していたが、やがて川面に映る月影を見て、月をつかまえるのだといって水に飛びこんだまま溺死してしまった。杜甫も揚子江に舟を浮かべてさまよい、江水の増水に遭って岸に近づけず、県令に10日目に救助されてたが、すでに舟中で亡くなっていた。
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