朝日新聞の題字「新」は横棒が1本多い?
センバツ高校野球。入場行進のプラカードの文字が間違っている。「慶応義塾」の「応」の「心」の一画が少ない。達筆ながら「弘法も筆の誤り」というところか。漢字の誤りは意外と気づかないことがある。朝日新聞のロゴをよく見ると、「新」の字が間違っている。左側の「木」の部分が「未」になっている。これは唐の欧陽詢の「宗聖観記」という石碑にある文字を基にしているからである。ただし「新」の字は石碑になく、「親」という字と、「析」という字を組み合わせて作った。漢字が象形文字から変化していく過程の中で横棒が1本多く書かれていた時期もあり、デザイン(書体)の範疇に属する問題で、誤字とは言わないらしい。
ところで「聞」という漢字は、「耳」単独では5画目の払いが突き出るが、「聞」になると朝日新聞の題字のように突き出ていないのが一般的である。だが「南日本新聞」のように「聞」の払いが突き出ている字体も稀にみられる。「耳」が単独でなく、「へん」や「つくり」になっているときは、突き出ていても、突き出ていなくても良いらしい。野球の攝津正は3つの「耳」がすべて突き出ている。
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この文字の違いはしってましたよ。(*^-^)
漢字もかなり癖があって趣もあり中国四千年の歴史、ルーツをたどると一筋縄ではいかないようで・・・
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2013年3月14日 (木) 03時26分