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2018年1月 8日 (月)

風を聴く日

Large    波留主演の「娘の結婚」。新春にふさわしいドラマだった。正月ドラマといえば、向田邦子のドラマを思い出す。

  「そのころ私たちの家は、池上本門寺裏の、石段を上がった所にありました」と黒柳徹子のナレーションで始まる向田邦子新春シリーズ「風を聴く日」を見る。

    長沢家は植物学者の父・浩二郎(菅原謙次)が1年半前に家出し、病気がちな母・里子(加藤治子)と二女の晶子(小泉今日子)、三女の愛子(林美穂)が暮らしていた。昭和14年の暮れ、夫が戦死した長女・絹子(田中裕子)が、正月で久々に実家に戻った。

    ある日、晶子が会社の帰りに家出した父が愛人(風吹ジュン)と一緒にいるところを目撃する。後日、絹子と晶子は父の隠れ家を訪ねる。父と母との微妙な感情のずれが少しづつ浮き出されていく。田中裕子、加藤治子らいつものレギュラー陣だが、今回の見所は、やはり父親役の菅原謙次(1926-1999)だろう。オカリナを吹いたり、ビング・クロスビーのレコードを聞いている。往年の映画スターで、愛煙家として知られ柔道三段の腕前を持つ彼も大病したらしく痩せているのがたいへん痛ましく感じる。正月ドラマなのに父も母も亡くなるという縁起悪いストーリー展開だが、どこかにほのぼのしているところが感じられるのが向田邦子ワールドである。このドラマが放送された1995年1月9日から8日後に阪神大震災が発生した。

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コメント

菅原謙次の柔道物の映画記憶してます。
姿三四郎はやったでしょうか。

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