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2017年11月29日 (水)

エウレカ

Archimedes

  「ユリイカ」という詩や文芸批評の雑誌がある。ユリイカの発音は英語で、「わかった」の意。もとのギリシア語ではエウレカ (eureka)「見つけた」という意味で、意外な発見のよろこびをあらわすし、アルキメデスが叫んだことで知られる。

   シチリアのシラクサの王ヒエロン2世は、純金の塊を金細工師に渡して王冠をつくらせたが、出来上がった王冠に不純物がまぜられているのではないかと疑って、科学者のアルキメデス(前287-前212)にそれを調べるように命じた。王冠をこわして分析するわけにもいかず、困りはてたアルキメデスだが、ある日、公衆浴場にいったところ、水が湯ぶねから溢れるのをみて、その瞬間、ある原理を発見した。水中に物体を入れると、同容量の水が排除される。金は銀より重いから、同じ目方の銀塊は金塊より多くの水を排除するにちがいない。アルキメデスはこれに気づくや、喜びのあまり「エウレカ、エウレカ」と叫びながら丸裸のまま家へ帰り、早速に実験にとりかかって、王冠に不純物が混ぜられていることを証明した。金細工師は死刑に処されたという。(世界史)

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コメント

金みたいな密度の大きな物質だと、体積の差は、小さい(20gの金で1cc)
王冠が入るほどの器で100gの金をごまかしても、(かわりに銀で埋め合わせ)
水位の上昇は0.1mmほどの差。
当時の精密測定技術では、無理。

アルキメデスを出すなら、「浮力」で比べなくちゃ。

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