良い名前、悪い名前
赤ちゃんの命名には親の願いが込められている。家内の伯父に「英樹」という名前の人がいる。昭和18年生まれで東條英機にあやかったのだが、役場の届出をするとき漢字を誤って「英樹」とつけたそうだ。明治安田生命による2012年に生れた赤ちゃんの命名ランキングが発表された。男児は蓮(れん)、颯太(そうた)、大翔(ひろと)。女児は結衣(ゆい)、陽菜(ひな)、結菜(ゆいな、ゆな)。なぜ「蓮」が多いのか。石橋蓮司や大杉漣ではない。蓮は、池などに咲くハスの花の力強いイメージから「逆境に負けない人間に育ってほしい」、結衣には「幸せの糸を紡いでほしい」という願いが込められている。
ブラジルのサッカー選手ソクラテスは父親がギリシャ哲学の崇拝者であったためソクラテスと名付けられた。阪神の藤川球児の名にも親が子どもを野球選手にしたいという願いが込められている。化学者、登山家で、南極越冬隊長だった西堀栄三郎(1903-1989)は、4人の子どもたちには、岳夫、富士夫、暁子、峯夫と名前を付けた。いまはみな成長し、医師、工業美術、物理学者となったが、探検家としての業績は寡聞にして知らない。
ところで名前にはいろいろ、使わないほうがいい漢字がある。はっきりしているのは、過去に重大事件を起こした人物とか、殺人犯の名前。隆浩、智大、勤、昭美などは避けた方がいい。また貞子や伽椰子などのホラーをイメージする名前もよくない。意外なところでは花や植物に使われる漢字もよくないといわれる。花や植物は枯れてしまうことから、人生に転落する時期があることを暗示する。「桃」「梢」「樹」「葉」「菜」「桂」「花」「草」「藤」「桐」「桜」「梅」「松」など。ひところ流行した「明菜」という名前にもはかない雰囲気がある。動物・十二支に使われる漢字もよくない。動物は人生が短いことから、人生の変化が激しすぎるという意味を持つ名前になってしまう。漢字例「馬」「虎」「龍」「鶴」。吉田松陰の名前は「寅次郎」、坂本竜馬など短くて激動波乱の人生だった。横綱鶴竜も四股名であるが、漢字「鶴」と「竜」の動物二文字は縁起が良いようで悪い。
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