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2017年11月26日 (日)

おでんと高浜虚子の凡人主義

  江戸川柳に、「どぶろくとおでんは夜の共稼ぎ」とある。屋台の寒い冬には屋台のおでんが美味しい。ホトトギスの高浜虚子(1874-1959)には、何故かおでんの句が多い。虚子は若いころから酒好きであったが、大正8年に軽い脳溢血で倒れた。そのため大好きな酒はたしなむ程度にしたが、おでん屋でおでんを食べながら少量の酒を楽しんでいたようだ。虚子におでんの句が多いのは、平凡を愛する心が人生観となっているからであろうか。

  振り向かず返事もせずにおでん食ふ

  おでんやを立ち出でしより低唱す

  戸の隙におでんの湯気の曲り消え

  硝子戸におでんの湯気の消えていく

  志 俳諧にあり おでん食ふ

  おでんやの娘愚かに美しき

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