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2017年10月 7日 (土)

こんどデイトしない?

Photo_5    NHKドラマ「悦ちゃん」柳碌太郎は妻に先立たれ、10歳になる娘と二人暮らし。ところが、さえない碌太郎の前に次々と美女が現れ再婚を考え始める。実は、それは裏で仕組んだ悦子の策略だったとは・・・。初回に悦ちゃんのセリフに「デートはどうだった」とある。昭和10年頃、日本語に「デート」はあったのだろうか?「デート」とは異性と日時や場所を定めて交際することをさすが、この「デート」とは、もとの意味は「日付」である。これが「逢引」の意味に使われるようになったのは、日本も欧米も戦後になってからのことらしい。昭和30年代には一般的に「デイト」が若者言葉として使われるが、いつ、どのような切っ掛けで流行語となったかはわからない。弘田美枝子「渚のデイト」「夢のデイト」「夜のデイト」「青空のデイト」の頃にはもう当たり前の日本語のように使われていた。

Photo_8     田辺靖雄・梓みちよ「いつもの小道で」(1963)の歌詞「二人のデイト」とある。飯田久彦「コーヒーデイト」(1962)は原曲エディー・ホッジス「マグメイト」なので、デイトを題名に入れると流行ると狙ったのだろう。日吉ミミ「おじさまとデート」(1969)、山本リンダ「♪こまっちゃうナ、デイトにさそわれて」(1966)など多数の流行歌でデートは使って恥ずかしくない日本語として「逢びき」を凌駕した。「ポニーテイル」や「ステディ・ガール」などの外来語も同じ50年代洋楽とともに日本語に中に定着していく。外来語が日本語にはいるとき需要とともにかっこよさも一つの要素である。いまや高齢化の日本、オムツをしている大人は乳幼児より多いといわれる。しかしオムツを英語でいう人はいない。Panpersパンパースは商品名。オムツはダイパーdiaperという。

Photo_6     昭和30年3月20日の内外旬報の特集記事「アメリカで流行の異性の友達とは何?」では、見出しに「新しい米語デイトとはなにか」とある。つまり昭和30年頃の日本人は「デイト」という言葉が何か知らなかったようである。記事では「デイトのさようならはキッスがあたり前」と紹介したり、「ステディ(steady)」や「ダブルデイト」という言葉も解説している。斉藤光「性的ことば」によると、「デートは、占領米軍とともに、日本語文化圏に入り込み、はじめ、米兵と日本人女性がデートしていたが、やがてデート という言葉が浸透していき、1960年代には一般化した」とある。1959年の映画「恐るべき火遊び」(東宝)で女性が「こんどデイトしない?」というセリフがある。(ことばの疑問)

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