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2017年8月30日 (水)

マッカーサー来日

Photo_7   1945年のこの日、ダグラス・マッカーサーは専用機バターン号で厚木飛行場に上陸した。この日から1951年4月11日、トルーマンに解任されるまで、彼は敗戦国日本に帝王のごとく君臨したのである。

  1950年の暮れ、北朝鮮に進撃していたアメリカ軍と国連軍は後退を余儀なくされた。中国の大軍が、共産主義の隣国を支援して戦闘に参加したのである。ソウルは再び共産軍の手に落ちたが、1951年の初めには決死の反撃で38度線を境として膠着状態に入った。朝鮮における国連およびアメリカ軍の総司令官マッカーサー元帥は、戦争拡大の危険を顧みず、北朝鮮を支援する中国に対しての攻撃を迫った。トルーマン大統領がこれを拒否すると、マッカーサーは、あけすけに政府を批判した。1951年4月11日、トルーマンは彼の解任を命じ、16日に71歳の老元帥は羽田空港からワシントンに戻った。マッカーサーは国民に大歓迎で迎えられ、その後大統領選への出馬すら噂されたが、4月19日、上下両院合同会議における演説において「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」という、第一次世界大戦下のイギリス軍歌から引用した一節を最後に残して引退した。帰国後はレミントン・ランド社社長のかたわら「回顧録」を執筆した。1964年4月5日、84歳で死去。映画「マッカーサー」(1977)でマッカーサーを演じた俳優グレゴリー・ペックの誕生日がマッカーサーと同じ日であるのも因縁であろうか。( Dagulas MacArthur,Gregory Peck  8月30日)

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コメント

トルーマン大統領にマッカーサー解任を進言したのは同じ軍人のブラッドリー将軍だそうです。
最近ではリビアへの軍事介入に消極的なところもですが、アメリカ軍部はこの姿勢を永く保って欲しいものです。

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