浴衣と花火
君がいた夏は遠い夢の中 空に消えてった 打ち上げ花火
夏の夜空を美しく飾る打ち上げ花火。花火はもともと、兵器として火薬から生まれた。咸平3年(1000年)に、北宋の唐福という人が火薬を材料にした「火やり」「火だま」といった兵器を発明した。「宋史」兵11に「咸平三年、神衛水軍隊長唐福向朝廷進献其所制的火球」と記されている。
その恐ろしい火薬が花火になったのは、敵の来襲を告げる狼煙という通信の道具として使われたのがはじまりである。
2000年のNHK紅白歌合戦のビデオを見ていると北海道北見市出身のガールズバンド、ホワイトベリーが「夏祭り」(2000)を歌っている。破矢ジンタ作詞作曲でジッタリン・ジン「夏祭り」(1990)のカバー曲である。ジッタリン・ジンよりもWhiteberryのほうが売り上げ枚数ははるかに多い。この曲は夏歌の定番となりいまでもよく耳にする。ヤクルトや高校野球の応援歌として使用される。夏のお祭りに一緒に出かけた女の子に抱く、男の子の淡く切ない恋慕を素直に歌っている。切なさが最高だね。ホワイトベリーは1994年に結成された5人のガールズバンド。ボーカルの前田由紀は「夏祭り」がヒットした当時中学3年で、浴衣の裾をまくりながら歌っていた。
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