消しゴムの歴史
消しゴムが最初に登場するのはイギリスである。消しゴムが開発されるまではパンが使われていたが、1770年4月15日イギリスの科学者ジョゼフ・プリーストリー(1733-1804、画像)がブラジル産のゴムに紙に書いた鉛筆の字を消し去る性質があることを発見し、India Rubberと命名した。1830年グッドイヤーが硫黄を加えて加熱する加熱法を発見したたことにより、ゴムは高温でも低温でも特質を失わない製品となった。これらの製法で、ドイツ・フランス・アメリカで消しゴム企業は発達していった。
1772年頃にはロンドンで市販されており、rub out(こするもの)と呼ばれた。これがラバー(rubber)の語源である。日本では明治初頭の1886年に東京の町工場で製造が始まった。しかし消去性能がいいとはいえず、輸入品にたよることが多かった。1915年の「三木康作ゴム製造所」や1919年の「白髪護謨工業所(現・ヒノデワシ)」が本格的国産消しゴムの製造を開始した。
だが近年、フランスではあまり消しゴムは使われないそうだ。小学校では鉛筆と消しゴムは使わず、万年筆を使用する。幼いうちから美しい書体を身につけるためである。Joseph Priestley
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