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2017年7月22日 (土)

壇蜜動画「涼・宮城の夏」

   仙台が観光PRで壇蜜を起用。面白い動画だが「品位がない」として批判が起きているらしい。その理由が女性県議いわく「女性が殿に仕える設定で、固定的な性別役割分担を反映している」として県男女共同参画推進条例の理念に反するとする。動画を見るが何が問題なのかわからなかった。宮城の夏が涼しいことはよくわかった。壇蜜はエロティックを売りにしながら、NHKなどの教養番組にも頻繁に出演し、知性とエロスとの微妙なバランスでその地位を築いている。毎年、紅白にも何らかの形で出演している。考えてみると、昭和の時代は公共の場所でもポルノ映画のポスターやエロティックな流行歌がラジオから流れていた。いまではほとんど聞くことがないが、youtubeで検索すると聞くことができる。壇蜜動画でも「イケちゃう」と東京から90分と近いことをPRしているが、「イケる」という性行為をおもわせぶりにほのめかしているようだ。昭和歌謡曲にも「お願い入れて(操洋子)」「ジンジンさせて(山本リンダ)」「後ろから前から(畑中葉子)」など際どい歌詞が多くあった。それでも批判する者などいなかった。昭和と平成とは大きく変わってクレーマーが増加した。市議・県議たちのヒステリックな反対要求を容認すると、今後さまざまな表現も制約され、失うことのデメリットのほうが大きいと思うのだが。全国的な反応をみると、配信中止にはいたらず、抗議は話題づくりに協力したようになった。不道徳の中に藝術がある。

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