「眼下の敵」の原作者
本日のBSプレミアムシネマは「眼下の敵」。第二次大戦下の大西洋。英国海軍の駆逐艦とドイツのUボートとの死力と策略を尽くしての凄絶な一騎打ちを描く。原作はD・A・レイナ―の小説で、1956年、イギリスで本書を発表し、翌年映画化と同時にアメリカ版も出版された。映画の成功とあいまって本書もベストセラーとなり、レイナ―は以後、いずれも海を舞台にした作品を何点も執筆するが、他に邦訳は「激闘インド洋」(1958)のみである。作者は1908年生れのイギリス人で、1943年に英国海軍最初の駆逐艦艦長となる。「眼下の敵」は作者自身の体験を踏まえて描かれている。D・A・Raynerと略記されるが、Denys Arthur Rayner デニーズ・アーサー・レイナ―(1908-1967)である。
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