ヒラリーのエヴェレスト初登頂
19世紀になると人間は地球上の一番高いところへ登ろうとするようになった。チベットとネパールの両国にまたがっているヒマラヤ山脈に世界最高峰の山があるのではないかという考えが起きてきた。イギリスは1830年前後から三角測量を実施し、この峰にピークXVの名を与えた。1852年に公式標高8848mと観測され、1855年に測量局の初代長官ジョージ・エヴェレスト(1790-1866)を記念してエヴェレストと命名された。エベレストの初登頂は1953年5月29日のエドマンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイによるものである。地球の3極のうち、北極点到達はアメリカのピアリーに、南極点到達はノルウェーのアムンゼンに栄誉をもち去られていただけに、この年のイギリスのエベレスト登山隊の成功は快挙だった。1921年の初遠征から少なく数えても17回もアタックしている。とくに1924年の遠征が知られる。1924年6月ジョージ・マロリー(1886-1924)とアンドリュー・アービンの2人はエヴェレストの頂上へ向かったが、ついに帰ってこなかった。マロリーとアービンがどうなったのか。2人は頂上に達したのかわからない。それから9年たって、ふたりのうちのどちらかのものと思われる錆びたピッケルが発見された。だがそれがいつ、どんな状況で彼らの手を離れたのかは、誰にもわからない。(5月29日)
世界の高い山
エベレスト 8848m 中国とネパールの国境、ヒマラヤ山脈にある世界一高い山。チベット語では「チョモランマ」、ネパール語では「サガルマータ」という。
K2 8611m カシミール地方北部、カラコルム山脈にある。人のいない奥地にぁったため、名前がなく、調査用の記号がさのまま名前になった。ゴッドウィンオースティン山、チョゴリ山ともいう。
カンチェンジュンガ 8586m インドとネパールの国境にある。チベット語で「大いなる5つの雪の宝庫」という意味。
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